法人成りを控えた個人事業主の方のご相談や、法人化に関する個別相談が増えていることから、税理士・中小企業診断士としてご活躍の小平　敏彦先生を講師に迎え、「法人化セミナー」を開催しました。

 

【個人事業主と法人の違い】

【法人化のメリット、デメリット】

 

 

 

〈要旨〉

【個人事業主の場合】

　●個人事業であれば、様々な特典がある青色申告がオススメ。
　●経費への参入は、事業売上との因果関係を明確に出来るものに限る。
　●専従者給与と配偶者控除の損得分岐点を意識する。
　●事業内容に事業者向けのものがあればインボイスへの対応を視野に入れる。

 

 

【個人事業主・法人共通】

　●国民年金基金など自己又は自己と生計を一にする配偶者やその他の親族の負担すべき社会保険料を支払った場合には、その支払った金額について所得控除を受けることができる。
　●傷病手当は社会保険が財源であるので、法人事業所と個人事業所では扱いが異なる。

 

 

【法人の場合】

　●法人の資本金は法的には1円で設立できるが、法人登記等の手続き費用が別途必要。
　●事業承継の際、株式譲渡にフォーカスすれば良い。
　●代表者死去による終わりがない。
　●節税をするなら会社に利益を残さず、個人に渡すことを考える。
　●株式会社であれば役員の任期は最長10年とすることが出来る。
　●役員給与は「定期同額給与」支給が原則で、事業年度開始の日、もしくは改定事由がなければ増減額ができない。
　●出張旅費規程で定めた出張であれば、受取側も所得税。
　●法人で社長宅を購入し、賃貸勘定発生させれば、社長は家賃を半減できる。

 

 

〈まとめ〉

【個人経営か、法人経営か】

　●法人化後に事業不振になれば法人化を後悔することになる
　●機を逸して法人化すると遅いタイミングを後悔することになる
　●法人の方が、個人事業より経費の幅が広い
　●売上が増えて来たら法人化することを考える。そのタイミングに備えてしっかり準備しておくことが大切

 

当センターでは引き続き事業に役に立つセミナーを開催しますので、ご期待下さい。