【Z世代の価値観に対応する定着と育成秘策セミナー開催報告】
まず、講師の平井厚子先生から、このセミナーの「ゴール」が設定されました。
親世代である管理職世代が、子世代であるZ世代の価値観を理解し、自組織で成長させるイメージが出来ること。
Z世代とは、1995年くらいから2010年くらいに生まれた世代のことです。
そして、その「ゴール」を達成するためにはどのようにすれば良いか?具体的に説明されました。
【事前認識】 管理職世代とZ世代では世代環境が違うからすれ違いは否めない。
まず、多くのZ世代がコロナ禍で新規配属や研修等経験していることを理解する必要があります。
リモート主体の研修では約2割が「不満」を訴え、内4割が転職を考えています。
働き方多様化に伴う座席フリーアドレスでは、自分の居場所を見失いがちで帰属感のなさを感じています。そこにコロナ禍の経済、雇用の不安定さも加わり、今の会社で働き続けることに「不安」を感じているのです。「不安」には寄り添いが必要ですが、寄り添う上司のコミュニケーション能力の自己認識にも甘さがあります。それは、民間の調査会社が行った「部下から見た上司」というアンケート結果に表れています。
ではZ世代とはどのようにしてコミュニケーションをとれば良いのでしょうか?
それには4つのポイントがあります。
1.Z世代の価値観と仕事の動機を理解すること。
彼らの価値観のキーワードは「タイパ」です。
タイム・パフォーマンスの略語です。タイム・パフォーマンスとは、時間を効率的に使い、その時間内での成果やパフォーマンスを最大化することを指す考え方や価値観のことです。
彼らが「タイパ」にこだわる背景として
●情報化社会の影響:ネットやデジタルの進化による、時間の有効活用意識の高まり。
●ワークライフバランス重視:プライベート時間を捻出すべく、仕事の効率性を重視。
●多様な働き方の普及:リモートワークやフレックスタイム制によるマイペースの実現。
●自己実現の追求:自分流生き方やキャリア構築実現のための自分時間の有効活用。
などがあります。
彼らの投資した時間以上の成果を求める価値観と、自分の成長のために仕事をするという考え方を理解してあげることが重要です。
2.Z世代が抱く「不安」に寄り添ってあげること。
彼らの「ここにいて大丈夫なのか」との問いに、上司が寄り添い「大丈夫」とはっきり返答してあげることです。
3. 職場での経験が本人のキャリアと成長につながることをみせること。
①「キャリア自律」を会社と個人の共通の取組にする。
キャリア自律とは、a「自己認識」b「目標設定」c「行動計画」d「スキルアップ」e「ネットワーキング」の5つの要素から成り、個人が自分のキャリアの方向性や進行を自分で決め、それを実現するための行動を自分で取ることです。
自分で考えて決めて上記a→b→c→d→eの行動がとれることがキャリア自律です。
キャリア自律は決して「自分勝手」ではありません。
②「仕事の意味づけ(ジョブ・クラフティング)」で意欲を上げて成長につなげる。
ジョブ・クラフティング「この仕事を通して〇〇を身に付けてほしい」「この仕事を経験することで、〇〇に成長してほしい」等、仕事を意味づけして、成長の機会とすることです。
4. 1on1(ワンオンワン)は最重要タッチポイントであること。
まず、「会社のビジョン」と「社員のビジョン」は一致しない、から始めること。
この仕事を自分のキャリアビジョンを実現するための経験にできるか、上司と部下で話し合い、組織と社員の利害を一致させるよう意味づけをするのです。
正に、上記1~4に真剣に取組めば、親世代である管理職世代が、子世代であるZ世代の価値観を理解し、自組織で成長させるイメージが出来てくるのではないかと思えるセミナーでした。
防府市中小企業サポートセンターCONNECT22では、これからも事業者様の経営にお役に立つセミナーを開催して参りますのでご期待下さい!
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