コネクト22・情報発信担当の岡村です。

受付から見る景色は、こんな感じです。
防府市中小企業サポートセンター（コネクト22）は、銀座商店街の中にあります。

この銀座商店街、
11：00-17：00の時間帯は交通規制があり、昼間は車の通りもなく、とても穏やかな時間が流れます。

そんなコネクト22がある、ここ、銀座商店街で商売をされている方たちに取材をし、
『防府・銀座商店街通信』として、情報を発信することにしました！

記念すべき、第1回は、お隣様からということで
コネクト22の隣にある『さいとう青果店』さんにご協力いただきました。

【お母様の斉藤さんと、岡さん（写真左）と、看板娘の玲那（レイナ）ちゃんがお店にいらっしゃいます】
※岡さんは、結婚されて斉藤から岡へとお名前が変わっています。

昭和63年12月にご両親が創業され、現在で約31年になる青果店です。

早朝から、
お母様の斉藤さんが市場で仕入れをされ、斉藤さんと岡さんとで手分けをして配達に行かれます。
医療・老人施設や飲食店など配達先も様々で、30年近くお付き合いのある配達先もあるとの事。
配達先を回ってから、お店を開店、大体11時から18時頃までお店にいらっしゃる事が多いです。
「車が行ける範囲であれば、配達も承りますのでご相談下さい。」とお話されていました。

大変だった事も、いい時代も経験してきたとお話された岡さん。
「人が絶えず商店街にいた時代もあったの。人の流れが一体どこまで続いているのかねって話していた事もあったのだけどね、今は寂しくなりましたね（笑）。」

【今では見かける事も珍しくなった「塩」の看板。写真撮影に来られる方や、医療関係の方からのお問合せもあるとの事。
塩の配達もされているそうです。】

「この子はね、小学生の頃からお店に立ってくれていたのよ。」
と斉藤さんが岡さんについて教えて下さいました。

お正月用のお花や飾りなどをお店で販売されていた頃、
ご両親のお仕事を見様見真似で覚え、接客・販売をし、材料を見て、手直しや製作もされ、
岡さん1人で1日20-30万円売り上げていたそうです。

「特別、やり方を教えた事はなかったのにね。いつの間にか覚えていたの。」

学校から帰ると、バスに乗ってお店に来て、
宿題をしたり、お店のお手伝いをされる事が日課だったそう。
小さな頃からの経験が今に活かされているんじゃないかな、と語って下さいました。

【徳地産の筍。直接仕入れをされているそうです。】

毎年10月に開催されるフリーマーケットの時は
ここ、銀座商店街に人も多く集まります。
みかんが30箱、りんごが5ケース売れる年もあったとの事。

「1年で一番、商店街に人が集まる日なんですよ。売り切ったー、という達成感があります。
朝から夕方まで忙しくなりますけど、色んな方が来られるので、楽しいです。」

さいとう青果店は、女性のみで経営されています。

「男手がなくて大変だったな、と思う事はたくさんありましたけど、女性ならではの観点を活かして商売をしています。
お客様へのおもてなし、サービス、気配り・・・女性だからできる事も多くあります。」

商売は、「楽しくする。」事が一番と、
色んな方との会話を大切にしながら、笑顔で商売される事を大切にされているそうです。

その言葉通り、さいとう青果店さんの前を通りかかると、いつもお客様との楽しそうな声が聞こえてきます。

　　
【新ごぼう、ふき、筍、いちご　旬の食材が揃っています。】

最後に、
これから創業をお考えの方たちにメッセージをいただきました。

「この時代に、商売を始められる方はとっても大変だと思います。
でも、商売はとっても楽しいですし、やりがいも、得るものも本当に多くありますよ。
勉強になる事もたくさんあります。
防府商工会議所の方も親身に話を聞いてくれますし、
コネクト２２もできて、相談できる場所もありますから、活用された方がいいですよ。
あと、どこで商売をする、周りにどんな方がいらっしゃるか、
ながーく商売をされるときは、場所選びも大切です。」

【繁盛店育成事業に参加された際、作成された手描きの看板】

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