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「≪資金管理入門セミナー≫ コロナ禍であっても事業資金を円滑に回す方法」セミナー感想

コネクト22・センター長の武波です。

 

3月9日に開催したミニセミナー、
「≪資金管理入門セミナー≫ コロナ禍であっても事業資金を円滑に回す方法」
についてまとめましたので、ぜひ、ご覧ください。

 


「資金繰りは企業の生命線、コロナ禍にあっても資金を円滑に回そう。」
ということで中小企業診断士の片山 民夫先生を講師にお招きし、
コネクトミニセミナーを開催しました。

 

分かっているようで、意外と分かっていない資金繰り、
まず先生からこのような問題がだされました。

 

「バットとボールの値段が併せて1,100円です、
バットの値段はボールより1,000円高いです、
さてボールの値段はいくらでしょう?」

 

正直私は「ボールの値段は100円!」と思い込んで暫く動けませんでした。
思い込みですよね。
命題はバットとボールの価格差が1,000円ある(私の場合の価格差は900円)のですから、
正解はボールが50円でバットが1,050円ですよね。

 

頭で考えると、私のように誤りがちです。

 

紙に書いて確認して行くことがいかに大事なのか、という実例です。
まさに「資金繰り表」を作るということです。

 

そんな面白いクイズから本題に入って行きました。

 

【先生からお話しがあった要旨】

●資金繰り表は月ごとの収支を時系列に並べたもので、「実績」と「予定」があり両者は続いているので、
実績資金繰り表を見ながら予定資金繰り表を作る。

●資金繰り表は経営者自身が作ることが望ましい。
何故なら資金ショートを起こして一番困るのは経理担当者ではなく経営者自身であるから。
(これは何度も説かれました)

●資金繰り表の売上入金(現金売上+売掛金回収+受取手形期日入金)の数値は
どうやって決めるのか?→自社の経営計画書の数値と合わせる。

●計画は「目標」と思いがちだが、言うならば「条件」である。
何故なら資金繰りにおいては目標未達=倒産ということになるから。

●経営計画書は状況に応じて修正して行く必要がある。
作りっぱなしは経営の役に立っていない無計画(書)に等しくなる。

●経理担当者が安心したいが為、現預金は持ちすぎるのも良くない。
他に効果的な資金運用をした方が良いから。

●単に現金収入総額と現金支出総額から現金残高(前月繰越)を算出する表(資金繰表の原型)では、
仮に次月繰越がマイナスになっても収入や支出の詳細項目がわからないのでどこを改善してよいのか分からない。
収入と支出を細分類する必要がある。

●上記から2部制資金繰り表といって、
1.経常収支 2.財務収支の2項目に分けてそれぞれ細分類し、
経常収支差額、財務収支差額の差額要因を確認することによって資金管理の精度が上がり、
事前に資金不足の対策が出来るようになる。

●資金繰り表を作っていなければ、まずは過去の実績資金繰り表を作ってみる。
そうすると経験則から収入と支出の実態がわかり、予定資金繰り表も作り易くなる。

 

以前私もセンター長コラムで「医療費の自己負担割合から資金繰りの重要性を考える」と題して
現金による即時回収の重要性を紹介しましたが、今回先生からもGO TO EATが今一つ浸透しないのは、
売上発生から売上金回収まで一ヶ月以上もかかってしまい、
資金繰りを圧迫してしまう点がネックとなるお店もあるからではないか?と似たようなお話しもありました。

 

私のイメージでは、資金繰り表を作成するとなると経営計画書の事は忘れ、
手元の出納帳や伝票等の帳票類をかき集め電卓片手に四苦八苦する、という感じでしたが、
先生からもあったように資金繰り表とは経営計画書そのものであり、
互いに説明し合う裏付けとなるように作成されるものであるべきということ、
引いては経営の根幹にかかわることは
総て計画性や合理性が無いと倒産という事態を招きかねないということを理解できました。

 

また、今回のセミナーでは後半部分で、受講していただいた皆様方に資金繰り表の原型から
一部制資金繰り表、二部制資金繰り表、二部制資金繰り表を更に細分化して、という風に
段階を設けて発展型で資金繰り表作成トレーニングに取り組んでいただきました。

 

このように問題に工夫が施されており、資金繰り表について理解し易かったのではないかと思います。
そのせいか、講義風景を後ろから拝見させていただき、
皆様方全員が一生懸命電卓をたたいて資金繰り表を作成されている姿がとても印象的でした。

 

セミナー内容を企画、講演していただきました片山先生、
受講していただいた皆様方、
この感想文を読んでいただいた皆様方、どうも有難うございました。

 

 

 

 

 

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