サステナブル 買い物テック 生ジョッキ缶 パジャマスーツ いくつ知っていますか?
~日経MJ 6月16日号より抜粋~
コネクト22・情報発信担当の岡村です。
通勤途中の景色があっという間に夏色に変わり、
季節の移り変わりの早さを実感しています。
先日、来所された方とも
「もう上半期が終わるねぇ。コロナは全然終わらんのに。」
という話をしたところでした。
日経MJで
『2021年 上半期ヒット商品番付』が発表されました。
内容の全てをご紹介すると、記事をまとめるのにかなり時間を要するため、
いくつか気になったトピックを抜粋し、ご紹介していきます。
日経MJ 6月16日号の記事です。
コロナ禍において二極化が加速している。
50年前の創刊時から掲載してきたヒット商品番付。
2021年上期は、未来では当たり前となる消費スタイルを感じさせる顔ぶれとなった。
環境や社会のサステナビリティー(持続可能性)を重視する商品や、
テクノロジーで便利に買い物できる店舗が支持を集める。
社会が転換期にある中、時代を先取りしたマーケティングが求められる。
※記事より引用
「サステナブル商品」が上位に
サステナブル商品、と言われると想像がつかないという方もいらっしゃるかもしれませんが、
コンビニやスーパーの飲料売り場で見かけるラベルレス(ラベルのない)の商品、と説明すると、
「見たことがある!」「最近増えたよね」とお気づきになる方も多いのではないでしょうか?
▶以前、別の記事でもご紹介しました。 コチラ
サントリー食品インターナショナルの「伊右衛門」だけでなく、
コカ・コーラ カスタマー マーケティングからは、ラベルレスの「コカ・コーラ」も発売されています。
ラベルでブランドロゴを目立たせることが常識でしたが、
環境に配慮したラベルレスを選ぶ消費者のニーズに対応する企業が増えてきました。
先日、無印良品に行った際に
ペットボトルで販売されていた飲み物がアルミ缶に変わっていたことに気付きました。
ペットボトルと比べて再利用しやすく、
賞味期限も長くなることで廃棄ロスの削減にもつながる目的があるようです。
個人商店でラベルレスのお茶を購入した時、
ご年配の男性客にラベルレスのお茶を渡すと、これは中古品なんかね?と
聞かれることがあると言っておられました。
今は、環境を守るためやゴミの分別がしやすいように、
ラベルのないものが売られていると説明すると、
おおそうか!と納得されるそうですが、抵抗がある方もまだまだいらっしゃるようです。
消費者のその時の願いが込められた商品が大ヒット
アサヒビールの2021年の大ヒット商品と言えば、お分かりの方も多いのではないでしょうか?
再販日と重なっていたためか、先日、コンビニに立ち寄った際に、
大ヒット商品を大量にカゴに入れていた女性に遭遇しました。
飲食店の生ビールのような泡を楽しめる「スーパードライ 生ジョッキ缶」は
番付に外せない商品のひとつと言えるでしょう。
2021年4月に発売されると同時に、店頭から姿を消し、
生産が追い付かなくなり出荷が停止されるほどの人気となりました。
飲み口が全開になり、クリーミーな泡が自然に立つ・・・
多くのビール好きの興味をひかないわけがありません。
新型コロナの影響でなかなか居酒屋や飲食店でお酒を飲みづらい昨今、
自宅で手軽に生ビールが飲める商品は、
まさに、消費者の願いとコロナ禍の巣ごもり需要を的確に捉えた商品と言えるでしょう。
そして、「見た目」もヒットの要因ではないかと思われます。
泡が吹きこぼれた缶の写真を添えたSNSの投稿を見かけた方も多いのではないでしょうか。
ビールの『楽しさ』をいかに伝えるかが課題であったこの商品、
普段ビールを飲まない若年層を主なターゲットとし、
ビールに興味がなくても開けたい、泡立てたい、SNSに投稿したい、と思う商品を目指したそうです。
生活に根ざしすぎていて『バズる』ことがほとんどないと言われているビールですが、
ビジュアルにこだわったことで、SNSに投稿したくなる商品となりました。
「買い物テック」とは?
コロナ禍の非接触ニーズなどを受け、
世界に出遅れていた日本の「買い物のデジタル化」も加速しています。
その中でも「買い物テック」というワードが注目を集めています。
買い物テックとは、スマホやAIなどを使って便利に買い物ができるサービスのことです。
日本マクドナルドは、
スマートフォンで注文から支払いまで済ませられるモバイルオーダーを広げ、
コロナ禍の消費者に支持されました。
利用された経験のある方も多いのではないでしょうか。
イオンリテールは本格スマートストアをうたう
「イオンスタイル川口」(埼玉県川口市)を開き、
来店客数などのデータをAIが学習し、
商品の適切な割引率などを割り出す「AIカカク」を導入しました。
販売実績や天候・客数などの環境条件をAIが学習し、
総菜売場の商品のバーコードを読み取り、
陳列数を入力するだけで適切な割引率が提示されます。
データに裏付けされた価格で販売することで、
値下げや売り切り業務に関わる教育時間を軽減し、
食品ロスの削減にもつなげる狙いがあるとしています。
アウトドア派にも人気 「パジャマスーツ」
2021年上期のヒット商品番付で西の前頭に入った「テレワークスーツ」は、
着心地と見た目の良さを両立し、在宅勤務に合うとして幅広い支持を集めました。
なかでもAOKIの「パジャマスーツ」は累計2万着を売り上げました。
パジャマスーツを開発する上での課題は、
快適な着心地ときちんと感という対立する2つの機能を満たすことでした。
約100種類ある素材を組み合わせ、ここから10素材に絞り、
最終的に2020年の秋冬物は2素材での展開となりました。
スーツメーカーのため、
これまで販売してきた膨大なスーツのデータを分析した結果を反映することで、
伸縮性のあるジャージー素材を採用しても
カジュアル過ぎない商品が完成しました。
通常のスーツは半年で3000着販売するのが一般的ですが、
パジャマスーツは累計で2万着以上売れました。
2021年春夏物では在庫を倍にしたほか、色数も増やし、
2021年秋冬ではお客様の声を取り入れて
さらに商品の幅を広げる計画だそうです。
「高コスパをうたいつつ『コロナだから買う』ではなく
『着用シーンが広く手ごろだから買う』
という新たなフックを打ち出していきたい」
と、企画・開発を担当した広報室の飽田翔太室長は語っています。
コロナ禍において、ライフスタイルが見直される中、
ヒット商品の在り方も変化しているように感じます。
個人的に気になったのは、
パン生地に生クリームを挟んだローマ発のスイーツ
「マリトッツォ」がランクインしていたことです。
最近はSNS上でもよく見かけるようになりました。
2021年2月から急激に取扱店が増え、
パンに生クリームを挟むというお手軽さ、
もともと日本人が大好きなパンと生クリームの組み合わせ、
テイクアウトのしやすさ、
パンと生クリームを扱っているお店や、家庭でも作ることができること、
こうした要因から人気がどんどん拡大していったと言われています。
今回のランキングを見てみると、
定番化しているものが再注目されたもの、
一時的な流行ではなくしばらく定着しそうなもの、
手頃で使いやすいもの、
こうしたものが多いように感じました。
その中でも、
軽量化、ラベルレスなどサステナブルに関連した商品は今後も需要が増えていくと予想されるため、
商品開発や新サービスをお考えの際のヒントに繋がるのではないでしょうか?
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