やりたい事が実現できた補助金のお話
コネクト22・情報発信担当の岡村です。
今、コネクト22では、
「小規模事業者持続化補助金」や、
「(山口県)新型コロナウイルス対策営業持続化等補助金」に関するご相談が増えてきています。
※(山口県)新型コロナウイルス対策営業持続化等補助金は6/30で締め切りました。
本当に、ありがとうございます。
今回、新型コロナウイルスの影響を受けた事で、
今まで提供していたサービスから新たなサービスを展開されるために
補助金を申請されるといった事業者様もいらっしゃいます。
新しい事を考え、形にする事は容易な事ではありません。
「うまくやれるだろうか。」「大丈夫かな。」といった不安がつきものです。
そんな皆様の不安が少しでも楽になるよう、
スタッフ一同、お話をお聞きできたらと思っています。
そして先日、来所された方がこんな話をして下さいました。
「補助金って、ちゃんと話を聞いてみるまで
申請してはいけないものだと思い込んでいたの。」
他の方も何人か同様の事を言っていたので、
なぜだろう?とお話を聞いてみると、
・補助金が採択された知り合いの事業者さんが、同業者さんに冷たい言葉をかけられた。
・最初は「お金を貰う」という事に抵抗があった。でも、話を聞いて認識が変わった。
・そもそも、補助金自体どんなものなのか、商工会議所やコネクト22に来るまで知らなかった。
といったご意見がありました。
もしかすると、補助金の申請をお考えの事業者様の中には、
ネガティブなイメージがあるため申請をされないという方もいらっしゃるのではないかと気がつきました。
今回、そんな補助金への不安やネガティブなイメージが少しでも払拭できたらと、
昨年募集のあった補助金を使い、今年の1月に新たな事業を始められた
「ほうふ着物体験しをり」の葛原 幸子 様にお話をしたところ、取材を快く受けて下さいました。
貴重なお話をお聞きする事ができました。
葛原 幸子(くずはら さちこ)様
住所:防府市車塚町7-21
電話番号:0835-22-8076
営業時間:9:00~16:00
定休日: 不定休≪HP≫
https://shiwori-hofu.com/
葛原さんが昨年応募されたのは、
「観光プロダクト造成促進加速化事業補助金」というものです。
観光客向けの体験型商品の開発にチャレンジされる事業者様や、
新しい事にチャレンジされる事業者様にも、ぜひご覧いただきたい補助金です。
(詳しくは → コチラ)
※今年も7/31(金)まで応募受付されています。
「一昨年参加したセミナーに、防府商工会議所の方がいて、
その時に初めてオリエンタル和装を使った事業をやってみたいという話をしました。
それが話の始まりです。」
オリエンタル和装®(以下 オリエンタル和装)とは?
振袖を裁断してリメイクするものではなく、着付けの技でドレスに変える技法です。
全国でも26名(ハワイで1名)の認定着付師が活躍されています。
しをりさんでは、
選んだ振袖を通常通り着た後、オリエンタル和装にアレンジし2度楽しめるプランや、
オリエンタル和装のみを楽しむプランなどあります。
着付け後、防府天満宮や英雲荘など防府市の観光名所で撮影ができます。
詳しくは、しをりさんのホームページよりご覧ください。
【オリエンタル和装 着付け所要時間は約20分との事です。とても華やかです。】
その後、
防府観光コンベンション協会の依頼で、セミナーでオリエンタル和装事業についてお話をする機会があり、
その際に「観光プロダクト造成促進加速化事業補助金」の話を聞き、
初めての補助金の応募にチャレンジすることになりました。
やりたい事を話したからには
「ホラ吹きになりたくない(笑)」と、
本格的に事業を進める事になった葛原さんでしたが、最初は不安と葛藤があったそうです。
「オリエンタル和装 = 観光 が最初はイメージができなくてね。
やってみよう!挑戦しよう!という気持ちは強かったけど、どこか疑問や不安が解消できないままでした。
でも、その不安や疑問、葛藤は、防府商工会議所の方が本当に親身になって聞いてくれた事で
少しずつ解消していきました。
とにかく、小さなことから大きなことまで、たくさん話をしました。
話を聞いてくれる人がいなかったら、そして、補助金がなかったら、
この事業は形になっていなかったかもしれないですね。」
【数多くの着物の中から、ご自身でチョイス。写真以外にも種類があります。】
イメージできなかった事が具体的にイメージできるようになった頃、また新たな壁にぶつかったそうです。
それは、申請書の作成です。
「やりたい事や今までやってきた事を書面化する作業、文章を作る事なんて
日々の業務の中でやる事がないから、最初に作成したときは、1~2行しか書けなくて。
本当にどうしようかと思いました。
できないながらも、アドバイスを貰い、何とか形になりました。
分からない事だらけでしたが、分からない、と素直に言えた事で知る事もたくさんありました。
その時に作った書類は、今でも見返す事があります。書類の作成の時に参考にしています。」
補助金の採択が決定するまで、期待半分不安半分で過ごしていたそうですが、
無事に採択され、そこからどんどん急速に時間が進み始めました。
補助金は主に、
築92年の古民家の改装、ホームページ制作などに利用されたとの事です。
他にも、着物の収納に関する小物類の購入など計画的に進んでいた中で、
葛原さん自身、全く予期していなかった嬉しいハプニングもあったそうです。
NHKの番組にご出演される機会があり、
その際に着ない着物の寄付を呼び掛けたところ、
番組を見た方たちから、着物が大量に寄付されたそうです。
「予想外の事だったから、着物用のハンガーが足らなくなってしまって。
あれ!?ハンガーってこんなにお金かかる?って、驚くくらい。」
届いた着物は上質なものが多く、
お客様にも好評との事で、葛原さん自身も「本当にありがたい。」と言っておられました。
そんなハプニングも経験しながら、無事、1月にOPENする事ができました。
暖かくなるシーズンに向け、
予約も順調に入るようになった矢先、また予期せぬ出来事が起きました。
新型コロナウイルスの影響で、予約がキャンセルになった事です。
ただ、
葛原さんにとって、この事は思わぬ気付きを得るきっかけとなったそうです。
「通常業務の中で、「あれ?これは・・・。」という気付きがいくつもあったの。
足らないものの調達も、改善点も、このタイミングで修正ができるなら、
逆にラッキーだったと考えようとプラスに考える事ができました。
順調に予約通りに対応をしていたら、お客様にご迷惑をおかけする事もあったかもしれません。
この期間があったお陰で、今、お客様により良いサービスが提供できるようになったと思っています。」
【古民家を改装したという店内には、和テイストのインテリアも多くあります。】
今は、成人式の前撮りでご利用される方が多いとの事です。
「実際に着付けや撮影されている本人が喜んでくれるのはもちろんの事だけど、
一緒に来られたご家族、特におばあちゃんがとっても喜んで下さるのよ。
私が買ってあげた振袖がこんな風に変身した!と喜んで帰られます。」
あと、
当時は結婚式をしなかったから、銀婚式の記念にオリエンタル和装で写真を撮りたいと言って
利用されたお客様もいらっしゃったそうです。
せっかく手にした振袖を成人式以外でも着られるように、
着物を長く大切に、そして楽しんで着られるように、
代々受け継がれてきた振袖を
「古いからイヤ!」とならなくても、新しい着付けで楽しんでいただけるようにといった思いから
このオリエンタル和装は生まれたそうです。
「成人式の一度きりだから、と振袖をレンタルされる方も多いという話も聞きます。
でも、オリエンタル和装をきっかけに、成人式だけではなくて結婚式でも着られるような提案ができたら
購入される方も増え、着物業界の活性化や着物文化の維持にも貢献できるといいなと思っています。」
【防府商工の生徒さんの課外授業の様子。講師の多田先生も分かりやすく指導をされています。】
補助金を利用されて、気付いた事も多くあったと言われます。
「どんな補助金があって、何に使えるのか、
私も今回、自分が補助金に応募して初めて知る事ばかりでした。
やりたい事を口に出さなかったら、
補助金の事を知る事もなかったかもしれないです。
やりたい、という思いだけで実現しなかったかもしれません。
防府市には、商工会議所も、コネクト22もありますから、
まずは話に行ってみることから知る事もたくさんあると思います。」
防府市中小企業サポートセンター(コネクト22)・相談予約
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