「そこに愛はあるのか」を問われた90分 ~Zoomオンラインセミナー 「逆境に負けない強い中小企業の在り方」まとめ~
コネクト22・情報発信担当の岡村です。
昔に比べ、テレビ番組を見なくなったのですが、「おもしろい」と好んで視聴している番組の中のひとつに、『セブンルール』という、様々な業界で活躍する女性たちの「7つのルール」がテーマとなっている番組があります。
飲食店の特集の際は、「いつかこのお店に行ってみたいな。」とスマートフォンを片手に情報収集をすることも楽しみのひとつです。
以前、その番組に出演されていた「佰食屋」の中村朱美さんが、今回のオンラインセミナーの講師であると知り、「参加したいな」と思っていたところ、コネクト22でプロジェクターを利用しての上映会をすることが決まり、セミナー当日が本当に待ち遠しかったです。
そして、参加して本当に良かったと思いました。
充実感を得られました。
私がセミナーに参加して感じたことを3つ、お伝えしていきます。
【当日の様子です。オンラインセミナーならではの緊張感がありました。】
中村さんが、社員教育をする中で大切にされている2つの事をお話されたのですが、「自己決定権」や「自分の頭で考えるようになる」という部分が私自身と重なりました。
私の実体験を基に、解説します。
私の仕事は、コネクト22の情報発信業務です。
ホームページやFacebookの更新、ホームページや「コネクト22通信」の記事の作成、取材、受付、電話対応などが主な内容になります。
今までこうした業務に携わっていたかと言うと、そうではありません。
ブログ記事の作成、動画の編集、取材など未経験のことばかりです。
枠組の指示、出来上がったものの確認はもちろんありますが、私の「やりたい」「チャレンジしたい」「興味がある」気持ちを尊重して下さることがほとんどです。
例えば、
「こんな記事を書きたいけど、どのように構成していいか分からない」
「作ってみたものの、うまくできない」ということがあった場合は、
時間を割いて、話せる機会を作って下さいます。
できていない部分や至らない点についても、できていない「私」に対してではなく、できていない「こと」に目を向けて話をして下さるので、「もっと良い記事を書こう」「この部分に気を付けて人と接するようにしよう」と、自分自身の課題や目標を設定することができています。
これが逆の環境だったなら、私は「叱られない」「失敗しない」ことばかりに気を取られ、自分を守ることだけに意識が向いていたかもしれません。
「会社が従業員に愛情を注げば、自ずと愛情精神ができ、自ら頑張ってくれるものです。」
中村さんのお話から、従業員とのコミュニケーションを大切にされている様子が伝わりました。
「SDGs」という言葉、最近見聞きする機会が増えた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称で、「エス・ディー・ジーズ」と読みます。
2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。
17の大きな目標と、それらを達成するための具体的な169のターゲットで構成されており、その中のひとつに、「つくる責任 つかう責任」というものがあります。
食品ロス問題に関することが、こちらに該当します。
食品ロスとは「食べられるのに捨てられてしまっている食品」を指し、日本における食品ロス量は年間646万トン(平成27年度)となっており、内、事業系廃棄物(事業活動に伴って生じた廃棄物で産業廃棄物以外のもの)が約357万トンと言われています。
そもそも「佰食屋」とはどんなお店なのか、実際にお店に行かれたことのある方や、テレビ番組を見たことがある方はご存じかと思いますが、1日100食限定のお店で、国産牛ステーキ丼が看板メニューの京都市内にある飲食店です。
【引用元:佰食屋HP】
佰食屋のサイトにも書かれていますが、飲食店でありながら、冷凍庫を持たず、毎日100人分の食材を仕入れ、100人に提供しているため、佰食屋の食品ロス量の平均は1食あたり1.5g、国民1日1人当たりの食品ロス量は約136gと言われていますので、驚きの結果であることが分かります。
セブンイレブンやローソンなど大手コンビニエンスストアも食品ロスを減らすために様々な取り組みをしていることが取り上げられています。
「事業を通して世の中を良くしているのか。」
私たちにも必要な課題かもしれません。
従業員やお客様のことを大切にされている中村さんの、採用基準についてのお話が興味深いものでした。
明日からでも取り組めそうだ、と感じたお話をご紹介します。
従業員を採用する際、中村さんは
・ハローワークの利用のみ
・今いる従業員からの意見を聞く
上記のことを実践されているとのことでした。
ハローワークのみ?
「ハローワークだけでは人は来ない」
「ハローワークとプラスで何の媒体を使うか」
このような話を聞く機会が多かったためか、とても驚きました。
ですが、話が進むにつれ、とても理に適っていると感じたのです。
なぜ、「佰食屋」はハローワークのみで人が集まるのか。
それは、中村さんのお店の特徴と採用基準に秘密がありました。
「佰食屋」は、1日100食限定のお店で、メニューは年中同じ、3種類で営業しています。
これを見て、何かピンと来ませんか?
1日100食、つまり1日100回同じ作業を繰り返すことで、厨房業務も、接客業務も、自然と体が覚えていくことができます。
スキルや経験、コミュニケーション力がなくても、すぐに仕事を覚えることができるのです。
言ってしまえば、「誰でもできる」仕事です。
誰でもできる仕事ではありますが、誰でも採用されるわけではないのです。
面接では、一人につき1時間くらいかけて、どんなふうに働きたいのか、どんな暮らしがしたいのか、じっくりと話を聞かれるそうです。
そして、「今いる従業員と合う人かどうか」そのために、従業員からの意見も聞くとのことでした。
中村さんが、コロナ禍で経験した最大のピンチについて語られていた際、「従業員の生活、家族を守りたい」という言葉が出ました。
これから入社される方と、今いる方とどちらも大切に考えられているからこその発想だと感じました。
こちらのエピソードは、中村さんの著書「売上を、減らそう。」に今まで体験されたエピソードも交えて書かれています。
ご興味のある方は、書店などで手に取ってみてください。
その他、
❖コロナ禍での最大のピンチ
❖計画的な集客
❖Go Toキャンペーンの真意と対策
など、内容盛りだくさんの90分でした。
今回、コネクト22でプロジェクターを使用し、上映会を開催しました。
当日参加の方、飛び入り参加の方もいらっしゃいました。
「まさか中村さんの話が聞けるとは」
「興味があったので参加できて良かった」
と、嬉しいお声をいただきました。
冒頭でも紹介した『セブンルール』の中で印象的だった
❖夕食は家族で食べる
❖やる気に溢れている人は雇わない
についてのお話が出ましたが、新しい話として聞くことができました。
貴重なセミナーに参加でき、充実した時間となりました。
ありがとうございました。
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