コネクト22・助成金セミナー担当の安重です。

9月6日、コネクト22でミニセミナーを開催しました。
【助成金の基本について】厚労省関連です。

通常のセミナーの開催では、制度変更や補助金についてが多く、助成金の紹介は少ないので今回は敢えて助成金について開催をお願いしました。
助成金と言いますと、「雇用調整助成金」がもっとも周知されていると思われます。
「新型コロナウイルス感染症の影響」により「事業活動の縮小」を余儀なくされた場合で特例措置としての取扱いが現在も行われています。

今回は「雇用調整助成金」の話ではなく、現在の代表的な助成金として「業務改善助成金」
「両立支援等助成金」「キャリアアップ助成金」等についてです。

まず、「助成金と補助金の違い」について説明がありました。
助成金は厚生労働省が管轄しており、雇用分野の公的助成制度が多く、この場合雇用保険の被保険者がいないと受けられません。
受給のための助成対象は制度によりさまざまです。
補助金は経済産業省や自治体が管轄で助成金に比べ受給できる金額も大きく、補助対象に設備・システムや斬新なアイデアでの起業や革新的な技術の導入等があります。
おおまかには、助成金は要件を整えることに重点がおかれ（要件の必要性の審査あり）補助金は要件が揃ってから審査がある、ことを指摘されました。

この要件については助成金では（所定の賃金引上げ・育児休業予定者がいる・正社員転換予定者がいる）等があり、補助金では(小規模事業者・最低賃金増加・付加価値額の増加）等があります。助成金のメリットとして総額に制限のある補助金よりは受給の可能性が高いこと。
補助金の計画書作成に比べると助成金の申請書等での記述量は比較的少なく作成時間を短くできることを挙げられました。

業務改善助成金は生産性を向上させる設備投資を行い、最低賃金+30円以内の従業員賃金を引き上げる、中小企業を支援する助成金で、賃金アップには業務改善が必要でそのための出費を助成する。
両立支援等助成金（育児休業支援コース）では出産後3ヶ月以上育児休業取得することで「育児休業取得時」の助成金、職場復帰後６ヶ月継続雇用されると「職場復帰時」助成金の申請ができること。
キャリアアップ助成金（正社員化コース）では（有期・無期雇用、派遣労働者）の方を正社員転換すると支給されるが、用語の定義（正社員）等については事前に労働局に良く確認した方がよいとアドバイスされました。

セミナーでは個別事例の質問も相次ぎ、徳久先生には参加者の方個々にコミュニケーションもとっていただきました。徳久先生、ご活躍、ありがとうございました。

台風一過のお足元の悪い中ご参加いただきました皆様、大変ありがとうございました。

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