【倒産と起業~その実情と学んだもの~】~セミナー報告~
旅行業界では2月は閑散期にあたる時期ですが、ニュース等でインバウンドの動きから客足が戻りつつある
との様子が報じられ、期待感が高まっているようです。県下有数の観光地長門の湯本温泉にある全国ブランドの“星野リゾート、界長門″がオープンして3年を迎え、賑わいの中核として注目されています。
ここにかつて旅行新聞社の「プロが選ぶ旅館ホテル100選」の部門別の常連として名を連ねていた「白木屋グランドホテル」がありました。その経営に携わった後、起業された白木浩一郎氏に<倒産と起業~その実情と学んだもの>とのテーマでお話しいただきました。
ホテルの入社頃から旅行業界のトレンドが団体旅行から個人旅行へシフトし、価格破壊やネットの普及、クチコミ評価時による旅先選定が常態化し、経営の在り方が大きく変わる転換期でもありました。それでも従来型の
団体旅行に頼っていましたが、それも縮小し、団体旅行向け宴会場を多数有していた当ホテルには大きな痛手でした。
価格にシビアな個人旅行では、客室単価や飲食土産物の売上の落ち込みは必然でした。料理コースの拡充を
初めとする顧客サービスに注力するも、クチコミ評価の全盛にあっては老朽化した施設への下振れ評価等で選出ホテルの順位を下げてしまうのでした。
顧客に飽きさせないように、施設のリニューアルを定期的に行うのは観光ホテルの宿命ですが、その都度大改装が出来るのはごく一部のホテルです、施設の老朽化と2013年以降に続く、耐震改修促進法の改正、消費税の
増税が廃業を決断するきっかけになり、専門家の支援が尽きたことで決定となりました。
顧客に飽きさせないように、施設のリニューアルを定期的に行うのは観光ホテルの宿命ですが、その都度大改装が出来るのはごく一部のホテルです、施設の老朽化と2013年以降に続く、耐震改修促進法の改正、消費税の増税が廃業を決断するきっかけになり、専門家の支援が尽きたことで決定となりました。
起業では、かつて多数の団体の役職を兼ねていたこともあり、コンサルタント業・レンタルスペース、共同経営での法人運営と複数の事業運営に係られています。“経営者の仕事とは何かを見つめ直し、深い知識の吸収と
自分にしかできないものを適正価格で”の思いを胸に、赤字を出さない経営を続けられています。
正に創業150年の歴史のなせる業と感じたのは、ホテルの法的手続き開始後から閉館までの期間、賃金や仕入の支払が不可能な中で、スタッフや取引先による様々な協力、倒産が知らされているにもかかわらず宿泊の申し出が相次いだといったエピソードです。
老舗観光ホテルの最後を飾るに相応しい出来事だったのではないでしょうか。
講義の中で白木氏から″最初の3年で事業計画をしっかりと立て、小さな改修と小さな成功体験を積み重ねることが必要だった”他語られた数々の話は今回参加された創業前後の方々にとって、今後の糧になるものと思っております。
コネクト22では、今後も経営課題の取り組に参考となるセミナーも企画していきますのでご期待ください。
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