両親が遺してくれた場所で健康相談のできるカフェをOPEN ~コネクト22通信 2月号 /創業者インタビュー全文~
【コネクト22通信 2月号 /創業者インタビュー全文】
コネクト22・情報発信担当の岡村です。
今回は、防府商工会議所会報『幸せます』2月号に掲載された
コネクト22通信の創業者のインタビュー全文を掲載します。
今回取材にご協力いただいたのは、『 田舎の保健室』の
西村妙子さんです。
※クリックするとPDFが表示されます。
電 話:090-1335-3110
H P:https://tae.hitois.net/index.html.ja
Instagram:https://www.instagram.com/inakanohokenshitsu/
Facebook:https://www.facebook.com/inakanohokenshitsu
営業時間:11:00-18:00
定休日:毎週木曜日
■お店のコンセプトを教えてください
形式的には飲食店・カフェです。
気軽に来ていただいて、お茶を飲むも良し、食事されるも良し。
あとは「田舎の保健室」と謳っているくらいなので、
体のお困りごとや心配事の相談の対応をしています。
病院より敷居が低く、誰にでも気軽に利用していただける場所なので、
「こんな薬飲んでいる。」
「こんな症状がある。どうしたらいいだろうか?」
「こんな診断を受けた。」
「今から検査結果聞きに行く。不安がある。」
など相談事や気持ちを吐き出してもらう事で、
これから先どうしていきたいかを一緒に考えていけるような空間を作りたくて、
このお店をOPENしました。
■自分のお店を持とうと思ったきっかけを教えてください。
私自身、20年近く医療機関に勤めていましたが、
その中で訪問看護(在宅看護)に携わり、
入院し闘病生活を送られている方より、自宅で闘病生活を送られている方のほうが
イキイキされているように感じました。
入院された高齢患者様の多くは、一旦入院すると体力が落ちてしまうので、
なかなか自宅に帰れない・・・そんな現状を見てきたことがずっと心に残っていました。
高齢の入院患者様の多くは、最期は自宅でと望まれている方が多いですが、
その望みが叶う方は1割程度と言われています。
そんな現状をずっと見てきて、
「だったら、入院させなければいいんじゃないか。」と考えるようになりました。
そんな時、訪問看護のスペシャリストと呼ばれる方の存在を知り、
「生活の中に看護がある。」「病院でなくても看護の役割がある。」というお話を聞き、
「病気にならない・病気になっても早めに対応できる」という体制は病院外でできる事だと気付かされました。
その方が運営されている『暮らしの保健室(東京都新宿区)』や
『マギーズ東京(東京都江東区)』を知り、
「これだな!看護の役割は!」と思いました。
そこから、模索して模索して、
予防医学のためにカラーセラピーを学んだり、リンパサッマージを習得したり、
色んなセミナーも受けました。
でも、「結局は、人との関わりだな」と原点に立ち戻り、
暮らしの保健室やマギーズ東京のような場所をここ地元でやりたいと思った事がきっかけです。
10年くらい模索しました。
■不安はありましたか?
不安!あります!(笑)
あと、収入が安定しなくなる事も考えました。
なかなか思い切って辞める決断ができなかったこともあり、創業まで10年かかりました。
でも、やりたいことがあるのに、それをせず、安定だけの生活を続けていていいのかな?
という思いが限界に達したことと、
実家が空き家になった事とタイミングが重なり、今しかないなと決断しました。
元々は、この場所で母と農家レストランをやろうかと思っていました。
母が、人をもてなすことが大好きだったのと、ボケ防止にもなるし健康のためにもいいかな、と
思っていたんです。
その夢は叶わなくなったんですけど、いいご縁があり、思い切ってOPENを決め、
コネクト22に相談に訪れました。
■創業までの道のりやコネクトに相談の来られたきっかけは?
色んな事があって記憶が途切れ途切れなんですけど。(笑)
退職したと同時に1年間でプランを立てようと決め、その間に、
自分自身が本当にやりたい事なのかどうかを明確にするための能力開発セミナーや、
マギーズ東京にも通いながら、
「何のためにお店を始めるのか」を意味付けのために
自分にしっかり落とし込みながら準備をしていました。
「起業塾」や「起業家のためのセミナー」など色々話は聞いていたのだけど、
何となくどれも当時はピンと来なくて。
「能力開発セミナーに行っているからいっか!」と思うこともあったんですが、
たまたま、
コネクト22の話を知人から聞き、「1回くらい行ってみるか。」という最初は軽い気持ちで行きました。
そこで出会った相談員さんの人柄が良くて、その日からずっと通うようになりました。
■実際に相談に来てみて、いかがでしたか?
最初は厳しい人なのかな?と思ったのですが、
まとまりのない事を話しても、いつも真剣に耳を傾けて下さいました。
自分自身もアウトプットすることで考えが徐々にまとまり、
宙に浮いた海物語のような話を、
少しずつ確実に地に足をつけて計画を立てていく事ができたのも、
相談員さんのおかげです。
不安を抱えながらも計画を立てる・・・、やると決めた事だから、やろう!
と思わせてくれた場所でした。
あとは、今まで雇用される側だったので、
『創業・経営・運営・マネジメント』については全く分からなかったんですが、
相談員さんが笑顔で「何にもわかってないなぁ~(笑)」って言いながらも、具体的に教えて下さいました。
私の事を一切否定せずに、育てて下さったんです。
安心感もありましたし、分からない事があったら「どうしたらいいですか?」と
気軽に相談できるオアシスのような場所でした。
一人じゃないんだと思えたし、すごく支えていただきましたし、
分からないことはすごく助けて下さいました。
それでも、私自身が成長できるように見守ってくれて、
本当に安心感がありました。
■2019年のOPENから現在まで、いかがですか?
やっとスタートした!!というのが一つ。
本当は5月にOPENする予定で動いていたのですが、ここまで来るのに
たくさんたくさん色んな事がありました。
ストレスで眠れなくなったり、理不尽な事もたくさんあったり、悔しくて歯が欠けたり。
だから「やっとスタートできた!」という思いが強かったです。
どうしてもプレッシャーはかかってしまうんでしょうが、
「待ってたよー、OPENするの!」とか、温かい言葉をかけて下さるご近所の方が多くて、
地域の方が楽しみにして下さっていたんだな、と実感できる事が増えました。
「癒しだから。」と言って、2.3日に1回は来て下さるお客様や、
野菜などの食材を持ってきて下さるお客様、接客について指導して下さるお客様もいらっしゃいます。
すごくありがたいし、期待してくれていたんだなと嬉しく感じました。
あとは、徐々にですが、健康相談などの相談者が来て下さるようになりました。
今までは、拠点がなかったので、相談の依頼を受けたらその場へ行って相談を受けていました。
体の事とか悲しみの事、将来への不安、詳しい話が聞きたい等来て下さる方が徐々に増えてきて、
「やって良かった!」と思いました。
元々、ここに来て「おいしい。」とほっとしてもらう、体も心も充電をしてもらって、
心身共に喜ぶ時間にしてもらう、
あと「来てよかった。」と幸せな気持ちで帰ってもらえるような場所を目指していたので、
今、それが少しずつ形として見えてきています。
診察室でポンと病名を言われて、治療方法の説明を受けたとしても、
聞けているようで聞けていない事もあります。
どうして医師がこう言ったのか等意図が伝わりにくい事もあるでしょうし、
これから先どうしたいのか、医師へ意思表示をするために
どういった言葉を使うといいのか、
どういう風に言えば医師に伝わるのか、
そもそも自分自身はどうしたいのか、
どのように治療していきたいのか、
どのように生きていきたいのか、というところが
少しずつ少しずつ話していく事で明確になっていく・・・
私が創業前に相談に行き、明確化できたように。
「じゃあ、今度の受診のとき、先生にこう話してみよう。」という
意思決定をしていく時間にこの場所を利用してほしい。
病気のご相談なので、決して喜ばしい事ではないんですけど、そういう場所を作りたくて始めたので、
やって良かったと思っています。
看護師、ケアマネージャーの経験もあり、
高齢者医療福祉にも携わってきたので、
そちらの分野の相談も受けています。
ガンに特化しているのが『マギーズ東京』ですが、
私自身がガンに特化した医療現場にいたわけではないので。
ただ、ガンも難病も、身体障碍も、精神障碍も、
これから先、
ご本人さんがどうやって生きていきたいかという事がすごく大事。
自分の意思がしっかりしていれば、そこから選択肢はいくつか出てくるし、明確になっていく。
ガンだけじゃなく、色んな病気の方がここでお話をしていく中で思いを吐き出し、
今、なにが必要なのか見つけていく。どの病気も同じだなと感じます。
「今、検査結果を聞いてきたところなんだけど。」
「今から検査結果を聞きに行くところなんだけど。」
何でもいいです。不安を感じたら、お話に来てほしい。
日常を送る中でなかなか時間がないでしょ。
仕事、家に帰れば家事、誰にも相談ができないし。
病院の紹介はできないの?というご相談をいただく事もあるんですが、
それ以前に、「これからどうしていきたいのか?」というところが定まらないと、
目的に合った医師が見つからない。
自分の思いとそぐわない治療をされたら、それはご本人にとって良い治療ではなくなる。
「あなたは、今からどうしていきたいですか?」
というところからお話をさせていただくようにしています。
「そういう思いがあるなら、医師にきちんと伝えてみましょう。
そこから医師を紹介してもらいましょう。」と
お話しています。
今、かかっている医師に話をする事がまずは第一歩なんですよ。
■今後の展望を教えてください。
健康と幸せを育む場所にしていきたいと思っています。
皆さんにとっての『第2の家』、
自宅に帰る前のワンクッションになるような場所にしていただきたいです。
また、経営に関する相談を受け付けています。是非お気軽にお越しください!
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