コネクト22・情報発信担当の岡村です。

 

 

今回は、防府商工会議所会報『幸せます』9月号に掲載された
コネクト22通信の創業者インタビューの全文を掲載します。

 

今回取材にご協力いただいたのは、『キノイス』の中村　智（なかむら　さとる）さんです。

 

※クリックするとPDFが表示されます。

 

 

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開業時期と事業内容を教えてください。

 

2019年4月に開業しました。

「hitois（ヒトイス）」というポータルサイトの運営や、ITに関連した事業、
また、全く別分野なのですが、「メダカのおうち」というメダカの情報の配信サイトの運営、
そして「幸せますステーション スマイルほうふ」（防府市東松崎町５−２６）でメダカの販売もしています。

 

「hitois」とは、簡単に自分のポータルサイトを構築できるサイトです。

事業を行っていくのに、インターネット上の看板であるホームページは重要なものですが、
防府市では多くの方が作らないままでいます。
その要因は、「面倒だ。」「高い。」「作ったけど使いこなせない。」など様々かと思います。

 

ホームページを作る事に
「時間をかけない」「頑張らない」「無理しない」
ということを実現させるのが、開発した「hitois」というサイトです。

 

99％の力で本業に集中でき、残り1％の力で、
情報発信のためのコンテンツを作る努力や、人が興味を持つ写真、人が読んでくれる記事を作る事など
インターネットに関する事をやっていただけるような、
個人の方が頑張れる環境を提供できるポータルサイトを作る事を目指しています。

 

ユーザーは、塾の経営者、漫才作家、小説家など個人事業主やフリーランスの方が多いです。

 

情報を広く拡散し、ファンを増やす事を目標とした高機能サイトが簡単に作れるこのサービスで、
ホームページにかける時間を減らして、本業に専念して頂けたらうれしいと思っています。

 

全く別分野のメダカ事業については、
最初は趣味でメダカを飼っていて、殖やす事を考えていませんでしたが、
妻が、「卵取ってあげなきゃ、親が食べちゃうからかわいそうじゃない。」と
他の入れ物に移し始めたところ、200~300匹と増えてしまいました。
すると、また妻が「じゃあ。売ろう！」と言い始めたので、フリーマーケットに出店するようになり、
「せっかくなら、メダカのサイトを作って情報を発信しよう。」となり、
「メダカのおうち」というメダカ関連の情報を掲載したサイトを作り、運営しています。

 

昨年の4月に開業するタイミングで、
友人から「どこかお店でメダカの販売を始めたらいいんじゃない？」と言われ、
お店を探していたら、「幸せますステーション スマイルほうふ」でお店を出せる事になりました。
「メダカのおうち」のサイトを運営していたお陰か、お客様もすぐにつきました。
他県から来て下さるサイトのファンの方もいらっしゃいました。

 

海外でもメダカを流行らせたいという思いがあり、
海外の方向けに英語版のサイトやYoutubeチャンネルも運営しています。

 

サイトを見た海外の方から、
「紹介されているようなメダカが飼いたい」との問い合わせをいただき、
僕自身も、（海外だと）どこでメダカが手に入るか調べてみましたが、なかなか情報が集まりませんでした。
そこで、
「海外でメダカが手に入る場所の情報を募集しています。」と掲載したところ、
海外在住の貿易商の日本人から
「実はメダカに関する事業を考えている。中村さんに協力して欲しい。」とコンタクトがあり、
メダカの事業が海外進出する事になりました。

 

 

コネクト22に相談に来られたきっかけは何ですか？

 

インターネットで検索して見つけた事がきっかけでした。

 

創業しようにも、何から始めたらいいのか全く分からなくて・・・開業届の事すら知らない状態でした。
インターネットで創業に関する情報を色々と集めていましたが、
集まった情報が正しいものなのか分からくなり、悩んでいたところ、
防府市に相談できる施設がある事を知りました。

 

せっかくなら詳しい人にきちんと話を聞こうと思い、訪ねました。

 

 

コネクト22を訪ねて良かった事、印象に残っている事を教えて下さい。

 

コネクト22に行き、色々な話をした事で、他の相談者たちとの新たな繋がりができた事です。
繋がりができた事で、自分自身の考え方がガラリと変わった事も大きな出来事でした。

 

創業するまでは、
WEB関連の技術者以外の人たちとの会話の機会は殆どありませんでした。
そして、インターネットやWEB、コンピュータの中の世界の仕事がメインでしたので、
人と会う機会も少なく、現実の世界でモノを売る事、モノを売るために必要な事を考え、
何かを作るという経験もありませんでした。

 

コネクト22に来て、創業者仲間と話をする機会が増えた事で、
どういう風に説明をしたらより分かりやすいか、どんなアドバイスができるか等を考えるようになり、
さらに、メダカの販売を始めた事で、
メダカの販売をするためのディスプレイやPOP作成、
お客様とのコミュニケーションについても考えるようになりました。

 

実世界とコンピュータ、インターネットとを繋げる事はおもしろいな、と新たな発見でした。

 
【こちらにスマホをかざすだけで簡単にWi-Fi接続やサイトにアクセスできるものを開発。
創業者仲間と話す中で得た発見をヒントに開発されたとの事。】

 

 

今後の展望などをお聞かせください。

 

「hitois」の事業展開は、今後グローバルでやっていこうと思っていますが、
子供たちだけでなく、地域に役立つITも広めていきたいです。
小学校でITについて講演をした時に、ITは子供がやりたい事を叶えるための強い武器になるので、
子供たちに、もっと教えてあげたいと感じました。

家族で楽しく英語が学べるようなアプリや、
海外赴任で日本に来た家族が日本語の学習が できるアプリも配布しています。
ITの知識だけでなく、ITとの付き合い方も教えていきたいですね。
そのためにも、事業の知名度を上げるための活動を地道に行っていきます。

 

また、地域包括支援センターの方とお話した際、
お年寄りでも簡単に遠隔診療が受けられるシステムはないだろうかというご相談を受けました。
それに対し、考えたシステムを提案したところ、「ぜひ取り入れたい。」と言っていただき、
そちらの話も現在進んでいます。
実現したら、簡単な遠隔診療システムが防府市や市外でも普及していくのかな、と今後が楽しみです。

【スマートフォンを設置しておくだけで、簡単に遠隔診療ができます。見学させていただきました。】