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老舗企業の新たな挑戦 紙の卸屋が作る布製のトートバッグ   ~コネクト22通信 11月号 /事業者インタビュー全文~

コネクト22・情報発信担当の岡村です。

 

 

今回は、防府商工会議所会報『幸せます』11月号に掲載された
コネクト22通信の事業者インタビューの全文を掲載します。

 

今回取材にご協力いただいたのは、『山口紙業株式会社』の中村社長です。

 

※クリックするとPDFが表示されます。

 

山口紙業株式会社
住 所:防府市宮市町3−16
電 話:0835-22-3705

 


事業内容を教えてください。

 

「紙業」ですので、紙全般の取り扱いをしています。

 

最初はチリ紙など家庭紙と言われるものから事業がスタートし、
その後、洋紙と言われる一般印刷紙、和紙、封筒や賞状、紙袋といった紙加工品、
セロテープや粘着テープ、ポリ袋などの包装資材と品目が増えていきました。

 

昔と違い、トイレットペーパーやティッシュペーパーがスーパーなどで低価格で販売されていますので、
今は業務用の取り扱いがほとんどです。
用紙関係は、コピー用紙などの印刷向けのものが多いです。
官庁関係、病院、工場、学校、個人商店などが主な取引先です。
小売りもやっていますので、個人で買いに来られる方もいらっしゃいます。
「こんなものを作りたい。どんな紙がありますか?」と直接来社される方もいらっしゃいます。
多くの種類の紙を扱っていますので、私たちからは「こんなものがありますよ。」とご提案はしますが、
「これが良いです!」と強くお勧めすることはありません。
お客様がご納得いただけるものに出逢えるよう、お手伝いをさせていただいています。

 

トートバッグという新たな分野の商品を製作しようと思ったきっかけを教えてください。

 

一番のきっかけは、2020年7月のレジ袋の有料化です。

 

会社でも取り扱いのあるレジ袋の注文数や売上が落ちていき、
レジ袋に代わる何かを新たに作らなければならないと考えました。
その時に思いついたのが、エコバッグの製作でした。

納品先の一つでもあるうめてらす(防府市松崎町1-20)のご担当の方に、
エコバッグを作りたいと話をしたところ、
「幸せますのロゴを使用したトートバッグを作ってみては?」との話がありました。
布製のトートバッグであれば、エコバッグ以外にも用途があるため、
幅広い方に使っていただけるとでは、と考えました。

 

そして、「幸せます」のロゴの使用について、防府商工会議所の担当者へ話を聞きにいった際に、
山口県の「新型コロナウイルス対策営業持続化等補助金」の二次募集があることを知りました。

 

レジ袋の有料化、補助金の募集、幸せますのロゴの使用と全てのタイミングが重なったので、
今しかない!とチャレンジしました。
補助金の話を聞いたのが、締め切りまであと1週間というタイミングでしたので、
もし、締め切りが3ヶ月後、半年後と先の話だったら、こんなに早く形になっていなかったかもしれません。

 

 

コネクト22に来所されたきっかけは何ですか?

 

「こんな場所があるよ。」と紹介されたことがきっかけです。

相談できる場所があると聞き、その日のうちに予約を取りました。
予約日当日、商品製作の担当者と私と2人で訪問したことを覚えています。

 

 

相談に来られて、どんなアドバイスが助かりましたか?

 

補助金の申請書作成の際に、第三者目線でのアドバイスを聞けたことです。
申請書の記入ですが、最初は何を書いていいか分からず、手探りで書きました。
作成した申請書の確認をして下さった際に、
自分たちの視点では気付かなかったことを補足していただきました。
本当にありがたかったです。
おかげで、無事に採択されました。
相談に行かなければ、申請書の作成だけで手一杯になっていたかもしれません。

 

 

補助金の申請や新商品開発において、大変だったことや印象に残っていることがありますか?

 

今となっては、補助金の申請の方が大変だったように思います。

 

トートバッグに関しては、
ロゴのデザイン、バッグの素材、サイズ、色など既に形があるものを組み合わせていく作業だったので、
補助金の申請書の作成に比べると、そこまで大変ではなかったように感じます。
トートバッグのサイズ、ロゴの大きさや配置、持ち手の長さ、色は、
納品先の窓口の方たちからの意見やアドバイスといった市場調査の結果を基に製作しました。
買い物以外に、図書館でも利用できるようにと、持ち手の長さにはこだわりました。
担当者と納品先との関係性がきちんとできていたからこそのアイディアだったと思います。
自社の社員の意見だけでは、形にならなかったかもしれません。

 

今回のトートバッグのロゴの配置を決める際、
「ここに置こう」「この大きさにしよう」など意見を出したこともありましたが、
サンプル品を見た時に「若い世代の意見を優先しよう。」と素直に思えたので、
その後、意見は出しませんでした。

 

あと、補助金は申請して採択されたら終わりではないことも学びました。

 

いつまでに何の書類をまとめておくのか、いつまでに形にしなければならないのか、
申請書を提出し、採択されてからの約3ヶ月は本当に大変でした。

 

コネクト22のご担当の方には、丁寧にご指導いただき、大変感謝しています。
相談して良かったです。

 

【「幸せます」の由来を印刷したものが同封されています。「大礼紙(たいれいし)」が使用されています。】

 

 

今後の展望をお聞かせください。

 

まずは、今回のトートバッグが皆さんに喜んでいただけると嬉しいです。

初回は、うめてらすで100枚販売されます。よい反応があればと思っています。
その反応を受け、サイズや色、ロゴの配置を変えた第2弾、第3弾の製作ができるといいてすね。
従来の業務にプラスアルファでチャレンジしていけたらと思います。

 

 

 

 

 

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