コネクト22・情報発信担当の岡村です。

今回は、防府商工会議所会報『幸せます』4月号に掲載された
コネクト22通信の相談者インタビューの全文を掲載します。

今回取材にご協力いただいたのは、『大橋桂子書道教室』の大橋様です。

【取材時、生徒の皆様にもご協力いただきました。ありがとうございます。】

創業されたきっかけを教えてください。

29歳から現在まで、同じ師の元でずっと書道を習っているのですが、
書道教室をやりたいな、と漠然と考え始めたのは52歳の時でした。
子どもたちが成人し、就職したことをきっかけに、
「私は自分の好きな道でやっていきたい」と考えるようになり、長年勤めていた会社を退職しました。

退職後すぐに起業したわけではなく、
半年間、仕事のことやこれから先のことを何も考えず、やりたいことをして過ごしていました。
そんな中、作品を書いてくれないか？と頼まれて制作したのですが、
その作品を見た方から
「部屋を貸すから、書に関連する教室をやってみないですか？」と声をかけていただきました。
会社員だった頃に細々と自宅でやっていた時からの生徒さんたちの後押しや、
通って下さる生徒さんの口コミのおかげで生徒さんも増えていったので、
有難いことに、今の場所で教室を開くことになっても大きな苦労はありませんでした。
約10名の生徒数で始まった教室が、ピーク時は約60名にもなりました。

今までで一番大変だったことは何ですか？

今年で12年目になりますが、今までで一番大変だった年は、2020年です。
新型コロナウイルス（以下コロナ）の影響を受けた事です。
本当に、一番大変な年でした。
自分の腕を信じてやってきたことが、コロナにより、
「書」の仕事そのものが受け入れられなくなったのでは？と強い危機感を持ちました。

でも、コロナに対し
「感染症対策に取り組もう」「みんなが気持ちよく来れる教室にしよう」
と気持ちを切り替えることができたことと、
生徒さんたちからの「続けたい」という声に支えられてきました。

5月6月と教室をお休みしていた中でも、
通信制にしてもらえないだろうか、添削をしてもらえないだろうか、個人レッスンを受けられないだろうか、
などの声を聞けたことが純粋に嬉しかったです。
こうした状況下にあっても、お互いの状況を理解し合うことができたのは、
師弟関係だけではない人と人との関係が築けていたことに気付くことができました。

コネクト22に来所されたきっかけは何ですか？

長年教室に通って下さっている生徒さんから
「銀座商店街にこんな場所があるよ」と紹介していただいたことがきっかけでした。
商店街もよく通るので、「なんだろうな？」と思ったことがあるのかもしれませんが、
コロナの事がなければ実際に足を運ぶことがなかったかもしれません。

相談に来られて、どんなアドバイスが助かりましたか？

最初は「家賃支援給付金」についての相談で訪ねたのですが、
偶然「防府市地域産業促進事業補助金」があることを教えていただきました。
教室に通えない生徒さんたちが自宅で学べるようにと考えていた取り組みが
補助金の対象になることを知りました。
それが締め切りの5日前のことでしたので、間に合わないから諦めようとしていたところ、
相談員の方が「やりたいことがあるなら申請書を出した方がいいよ」と熱心に話を聞いて下さったので、
初めて補助金の申請書を作成しました。
言い回しや文章の校正など的確かつ丁寧に指導していただき、
何とか期日に提出することができました。
本当に感謝しています。
フレンドリーで話しやすい相談員の方たちのおかげで、
こうした相談所を身近に感じることができました。

今後の展望をお聞かせください。

スキルを高めていくこと、厳しい指導も大切なことですが、
これからの時代は人との繋がりが大切になってくるのかな、と感じています。
「サードプレイス（第三の場所）」として、今日ここに来て良かった、楽しかった、学びがあった、と
感じていただける教室でありたいなと思っています。

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