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センター長コラム / 上右田地区の「瀧 鶴台夫人生誕の地」に係るお話

先日訪問した事業所からの帰路に公園があり、
入口に「瀧 鶴台夫人生誕の地」の案内板が出ているのに気がつきました。
瀧 鶴台?
~お名前のようだが失礼ながら馴染みもないなあ、と思いつつ園内に入ってみると、
瀧 鶴台夫人頌徳碑」と刻まれた立派な石碑が建っていました。

 

そんなに古いものではないなと思いながら横にある説明板を見ました。
防府ゆかりの右田毛利氏が設立した学館「時観園」の先生で儒医でもあった
瀧 鶴台(タキ カクダイ)いう人の奥さんのことのようです。
時代は恐らく西暦1750年頃で江戸中期に当たります。
具体的な内容は分かりませんが、
鶴台さんを支えた賢婦人として戦前はかなり著名な方であったのだと推察します。
説明板に『小学校の修身書(教科書)に載せられていた
「紅白二つの毬の話」で名高い』と紹介されていたからです。

 

「紅白二つの毬の話」の内容は先に譲るとして、
今回ここで紹介したのはその立派な石碑に揮毫されている
「瀧 鶴台夫人頌徳碑」という碑文を書いたのが当時の文部大臣 荒木貞夫であり、
生粋の軍人で陸軍大臣等のイメージが強い彼が
文部大臣時代に残した遺産が防府市に現存していたのか、と驚いたからです。
教科書と文部大臣は容易に結び付き、
戦前の教育思想を重んじていた彼が揮毫し建立に関わったと考えられます。
それともう一つ側面があります。

 

戦前の神社は現在とは違って恐らく地域に特別な影響を及ぼしていたと思いますが、
今もその境内や周りの広場に残されている碑文等は
その近隣出身の軍人が揮毫するなど何らかの形で関わったものが見られ、
長州閥を形成していた山口県は陸軍将軍の数も他県に比し突出していたため、
そのような史跡も多いと感じます。
彼の揮毫した石碑が、
それら史跡と肩を並べるように防府市に存在しているのが私は面白いと思うのです。
何故なら山縣有朋が亡くなった後あたりから長州閥の勢いが鈍ってきて、
薩摩系の上原勇作に代表される反長州閥が台頭し軍内の権力を掌握してゆきますが、
一時その中枢にあり不動のリーダーであったのが彼だからです。

 

同世代で長州閥のホープ寺内寿一らをよそ目に、
陸軍内の若手から絶大な人気を得て時の風雲児となった荒木貞夫。
自分が揮毫する石碑を因縁浅からぬ長州に建立すると決まった瞬間、
彼の脳裏を長州というものがどのように過ったのか、或いは過らなかったのか。
又、石碑の除幕式のようなものは恐らく行われたのでしょうが、
ひょっとすると
揮毫者として彼も距離的にも心情的にも?遠い長州を訪れていたのかもしれません。
彼は長寿で戦後、時の佐藤栄作首相宛てに遺訓を残したそうですが、
それも佐藤首相が山口県出身であったからと考えるのは無理が有るでしょうか。

 

マニアックなお話になってしまいましたが、
防府市は歴史的建造物英雲荘に象徴される萩往還の折り返し地点でもあり、
明治維新の志士たちが闊歩したまちです。
富海地区の長州ファイブ伊藤公、
井上公帰国上陸碑、
桑山墓地の多くの志士たちのお墓、
高杉晋作の最後を看取った野村望東尼ゆかりの地でもあります。
地域の歴史を学び、文化や遺産に触れ、先人を想い、現在あるいは後世に繋いで行く、
そのような気持ちで現在の地域を歩き特性や風習を探りながら、
防府市中小企業サポートセンターの運営にもあたって行きたいと思います。

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