センター長コラム/経済学に想う
需要と供給という関係があります。
それぞれに細かい説明は不要であると思いますが、
古(いにしえ)から両者は、自然な成り行きに任せておけば、やがて適地で均衡する、
という原則論のようなものがあります。
この関係は、ひと(労働力)もの(物価)かね(利子)等の
需給バランス説明のベースとなっています。
果たしてそんな、野放し?放置?無干渉?な状態で、
最適バランスという理想郷が実現するのでしょうか。
ジョン・メイナード・ケインズは、そこに政府の干渉や利子率の概念を取り入れ、
自由放任主義に鮮やかにメスを入れた点において偉大であり、
説得力があったと思わざるを得ません。
古といえば、やはり両者の関係を説明する原則論として、
「供給が需要を決める」というセイの法則というものが存在します。
現代人の直感では、「需要が供給を決める」様な気がしますが。
私見では、古の時代、供給は尊いものであった~現在のように、
機械化、IT化により、何でも生産出来、
市場はモノで溢れている物的価値多元化時代は遠い先の話であり、
供給品量も遥かに少なく、供給そのものに価値があり、
供給こそが出発点であった~作れば売れる時代があったのではないか?と推測しました。
しかし私見はピント外れのようです。
需要(量)は操作出来ないけれども、供給(量)は操作出来る、
という考え方が背景にあったようです。
はたまた古に、「労働価値説」というものが存在します。
「人間の労働が価値を生み、労働が商品の価値を決める」という考え方です。
製造(業)に偏った見方かも知れませんが、これも私流に推測すれば、
機械化、IT化によって先進技術が労働(力)を代替し、
現代は古の時ほど労働(汗)に、価値を見出せなくなっているのではないでしょうか。
いや、価値を見出せないは言い過ぎで、その価値も質的に、
相対的に変化しているのではないでしょうか。
伝統は重んじられなければなりませんが、
伝統的理論は、時にアップデートも必要なのかも知れません。
ケインズは「流動性のわな」という理論を発表しましたが、
現在の延々と続くデフレを、この理論で説明しようとする向きもあるようです。
以下は大学教授の方(先生)が書いておられたことですが、
ケインズの偉大さと共に、私流に紹介させていただきます。
日銀がデフレにメスを入れるべく消費者物価2%上昇を掲げて相当時間が経ちます。
現在のようなデフレスパイラルにあったらどうすれば良いのでしょうか、
ということで当時のケインズが説いています。
~軽微なインフレは景気を刺激する~
インフレは「実質」貨幣価値を下げる訳ですから、
中央銀行は市場に溢れている1万円札に200円(10,000円×2%)と引き換えにスタンプを押します、そしてそのスタンプを押した1万円札のみに流通価値を認めます。
1万円が9800円の価値となる訳です。
これならば、皆がスタンプ押印を求め、
2%確実に「名目」貨幣価値を下げることが出来、
インフレ誘導が、現実のものとなりそうです。
しかし、ケインズのままでは、国民や企業に大変な足労を強います。
そこで、先生曰く登場するのが、正に現在流通している電子マネーです。
この電子マネーの仕組みを使って、
先のケインズのスタンプに準ずる貨幣価値操作を行えれば、
居ながらにしてインフレ誘導が図れるのではないでしょうか。
短絡的とみる向きもあるかも知れませんが、
私も日銀がその気になれば、これは実現性の高いアイデアではないか、と思います。
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