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若者と女性が活躍できる職場の仕組みとは? ~「我が社における人材育成」セミナーまとめ~

セミナータイトル:我が社における人材育成
主催:防府商工会議所
講師:原田 宗亮 氏(有限会社原田左官工業所 代表取締役)


コネクト22・情報発信担当の岡村です。

 

突然ですが皆さん、
『左官業』と聞いてどんなイメージが浮かびますか?

 

私は、
「手先が不器用だから難しそう。」
「男性の現場というイメージがある。」
「ベテランさんとうまくやっていける自信がない。とにかく厳しそう。」
と、ネガティブな印象が最初に浮かびました。

 

他にも、Googleで「左官業 イメージ」と検索すると
上記のようなキーワードも出てきます。

 

こうしてみると、左官業はマイナスな印象が多いように感じますが、
今回講師としてお招きした原田社長の会社は、
左官職人の女性が11名、うちママさんが2名いらっしゃるとの事、
そして、
業界の平均年齢が60代と言われる中、20代・30代の職人が社員の約6割を占めているそうです。

 

若者や女性にとっては難しそうな左官業で、
なぜ、
このように若者や女性が多く活躍できる環境が作られてきたのか。

 

そして、原田社長が取り組んでいる採用活動について、
印象に残ったお話を取り上げてみます。


モデリング訓練

モデリングとは?
心理学用語の一つで、何かしらの対象物を見本(モデル)に、そのものの動作や行動を見て、
同じような動作や行動をする事を言います。

 

簡単に言うと、「見て、学ぶ」方法です。

 

原田社長の会社では、
名人と呼ばれる方の実際の作業をipadやスマホで撮影した動画を見ながら、
手順・動作など細かい部分もマネしていき、コピーをしながら、
塗り方をマスターできるようにする訓練方法を取り入れています。
この訓練を1ヶ月間行い、仕事を覚えてもらうのです。

 

「仕事は見て盗め。」「見て習え。」
と言われた経験のある方も多くいらっしゃるかと思います。

 

何を見て盗むのか、何を見て習うのか
この「何」がはっきり分かっている場合はいいのですが、
どこを見たらいいのか、何を盗んだらいいのか、どう習ったらいいのか、
これが分からないままだと何も得る事ができません。

 

分からないまま日々が過ぎていくだけです。

 

そうならないために、
モデルをきちんと提示し、これから行う事を明確に伝え、相手に理解してもらうように指導する
・・・一昔前の左官業界では考えられなかった取り組みではないでしょうか。

 

見て習う方法を自身で学んでいく事で、
この先どうしていけばいいのかを本人が気付き、
実践していく事で身に着ける事ができるのです。

 

意欲ある若者を、一人前になるまで育てたい。

 

原田社長の思いが、このような訓練方法を生み出したのだと感じました。

 

今までなかった制度は新しく作る

女性の採用を始めたのは平成元年からで、現在11名の方が働いておられるとの事です。

 

そのうち、ママさん職人が2名いらっしゃるそうで、結婚・出産を経て復帰されたそうです。
「出産、育休後も復帰したい。」という社員の声で、会社とその社員とで話し合いながら、
産休・育休・職場復帰の対応をしていったとの事でした。

 

今までになかった制度を、社員さんと一緒に話をしながら考えていく職場はとても魅力的です。

 

原田社長はこちらのお話を自然にされていましたが、
個人的にはこの話が一番深く印象に残りました。
私自身が女性だから、というのもあるかもしれません。

 

妊娠中に現場に立つことは危険が伴うだろうな、と想像しながらお話を聞いていたのですが、
1/12サイズのサンプルを作成するような仕事もあり、
現場に立たなくてもできる仕事がある事で出産まで働ける環境にあるようです。

 

仕事を続けられる、復帰できるという選択肢がある事は、
女性にとって大きいのではないでしょうか。

 

 

中身を知ってもらう採用活動

突然ですが、『仕事旅行』というサイトをご存じですか?

こちらです

 

約170種類の職業体験プログラムを通じて、
「はたらく力」を高める”学び”のサービスです。

 

恥ずかしながら、原田社長のお話を聞くまで、
このようなサイトがあることを知りませんでした。

 

サイトを見てみたのですが、

・鍛冶屋さんとフライパン作りの旅
・瀬戸内の島の海辺で農業体験の旅
・日本語教師になる旅

など、たくさんの旅リストが掲載されていました。

 

こちらのサイトに掲載し、
年間60名の応募があり、実際に2名の方が入社されたとのお話でした。

 

実際に仕事を体験し、職場を知る事で、キャップが生じず、
「ここなら頑張れそう。」と思えるようになるのかもしれませんね。

 

その他、Facebookやブログなどで記事を書き、
「女性も働いてる。」
「若い人がたくさんいる。」
「楽しそう!」
「こんな仕事もあるんだ。」
と中身を知ってもらうための情報発信をしていく事で、
遠方からの応募もあったとのお話もありました。

 

一見、採用活動に繋がらないと思われる広報活動が、
思いもよらず、採用活動のきっかけになる、というお話が聞けて、
新しい発見ができたセミナー参加者も多くいらっしゃったのではないでしょうか。

 

その会社で働く自分が想像できるような情報があると、
「思っていたものと違った。」という
ミスマッチが起こらないための大切な事だと感じます。

 

そして、
「給料の金額を出さない」というのも、
給料を第一条件に応募をされた場合のミスマッチを防ぐため、
という理由だそうです。

 

中身を知ってもらう努力をする事、
求人のみならず、何にでも当てはまる事だなと気付きがありました。

※セミナー終了後、質問される方が多くいらっしゃいました。
感じた疑問をその場で解決できるのも、セミナーの良いところですね。


この記事を書いている際に
人に相談する、話を聞いてみる事の重要性について話をする機会があったのですが、
人の話を聞く、というのは
自分の振り返りもできますし、新たな発見のできる場でもあるな、と学びました。
セミナーも、同じ事が言えるのではないでしょうか。

 

セミナーで話を聞くうちに、
課題や問題点に
「あ!」と気付き、感じ取る事ができる場合もあるように感じます。

 

分からない事や悩みは、自分で抱えこみすぎず、
誰かに聞いてもらったり、誰かの話を聞きに行く事も
解決策の一つのような気がします。

 

 

 

 

 

 

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